理事長挨拶

【動く】ことに焦点をあてた運動器看護を拡げていこう

 日本運動器看護学会第5期(2023年6月総会後~2026年6月総会)の開始にあたり、理事会を代表して皆様にメッセージを送ります。

 第4期(2020年6月総会後~2023年6月総会)の3年間は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に伴う社会変化の中で、世界中がそうであったように、当学会もまた、共通の関心事をもつ仲間として学会員の相互のつながりがどれほど大きな支えであるかを痛感しました。だからこそ、対面での活動が制限される中、なんとかオンラインやメール等で活動を再開し、それを続けられるような組織づくりをしてきました。

 台風や地震のような物理的な災害だけでなく、感染症もまた、人が「動く」ことを大きく制限する事態であり、フレイルや不使用症候群の予防をはじめ、「動けない」ことへの支援も含めた運動器看護は、ますます重要になっていると思います。

 第5期は、第4期の広報プロジェクトを広報委員会とし、ホームページに会員専用ページを加えてリニューアルオープンするとともに、研修会や学術集会の対面開催を再開し、会員内外の交流を促進する活動を強化していきます。

 新たに始まる学会誌のWeb投稿システムや研究サポート窓口を利活用し、全面Web開催となる育成講座を力に、学会認定運動器看護師(JSMNC)を増やし、研究プロジェクト等の推進を通して、運動器看護の知の産出と普及に向けた活動を充実させていきましょう。そして、人間のQOLに直結する【動く】ことに焦点をあてた運動器看護を、あらゆる実践の場に拡げていきましょう。

理事会を代表して。
理事長 吉田澄恵(2023年6月吉日)