理事会からのお知らせ

理事長挨拶

【動く】ことに関わる看護の知をつなげていこう

 日本運動器看護学会 第4期(2020年6月総会後~2023年6月総会)の開始にあたり、理事会を代表して、ご挨拶を申し上げます。
 当学会は、「運動器看護とは何か」「運動器看護実践とはどのような実践か」を問いながら歩んでいます。
2019年度は、熊本・千葉の台風被害と2020年1月から始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、いくつかの集合型の活動、JSMNCの認定試験の中止を余儀なくされました。とりわけ、当学会の前身である日本整形外科看護研究会の当初から念願だった学術集会の初の関西開催予定の第20回学術集会を抄録集・講演集開催に変更しなければならなかったことは、学会員一同の痛みを伴う経験となりました。
 けれども、第20回学術集会は、200名をこえる参加者となりました。また、役員改選を含む重要な総会を書面総会(2020年6月13日~6月22日)としましたが、例年の総会参加者数を遥かに超える回答が寄せられました。学会員の当学会活動への思いは、決して停滞していないことがわかりました。
 これまでの第3期は、会員が取り組んでいる運動器看護実践・教育・研究を記述し、公表し、根拠を見出し、学術的な取り組みに協働していく時期と位置づけて活動しました。その成果として、地区研修は、会員相互の交流と自己研鑽を支援する企画内容で、5~7地区で開催できるようになり、新たに開設した「研究サポート窓口」の活動との連携も始まりました。また、当学会独自の日本運動器看護学会認定運動器看護師制度は、専門誌等を通じて知られるようになり、2020年6月現在182名が、学会認定運動器看護師(JSMNC)として、全国で活動しています。学術集会も、テーマ別の活発な意見交換会が行われ、一般演題発表が少しずつ増えてきています。また、会員にはJSMNインフォメーションメールを毎月発行できるようになりました。第3期のみの特設委員会「運動器看護実践の質向上委員会」では、会員の研究参加を得て、運動器障害により手術を受ける患者への排泄ケアの実践ガイド作成に向かう研究に着手しました。そして、当学会の学会誌をweb学術情報のプラットフォームであるJ-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)で公開できるようになりました。
 その他、日本看護系学会協議会、看護系学会等社会保険連合への参加を継続しています。加えて、日本脆弱性骨折ネットワーク(FFNJ)からは、「日本版二次骨折予防のための骨折リエゾンサービス(FLS)クリニカルスタンダード」の発刊に際し、呼びかけを受け、当学会も同スタンダートを支持する団体であることを明示しました。日本骨粗鬆症学会、日本整形外科学会の学術集会では、共同の依頼を受け、会員が当学会を代表してシンポジウム等に登壇する機会を得ることとなりました。これらから、当学会は、社会的に存在意義のある学会として、成熟していくことを求められていると考えております。
 第4期は、新たに「広報プロジェクト」を立ち上げ、特設委員会を発展していく「研究プロジェクト」を発足しました。今、人類は、「動くこと」「動くことを支える」ことに工夫を要する新しい生活様式の構築に挑む状況にあります。だからこそ、より一層、会員相互のつながりを強め、【動く】【活動する】【生きる】ことを支える運動器看護の叡智を結集し、確実に歩んでいく学会としていきましょう。

理事会を代表して。
理事長 吉田澄恵(2020年6月吉日)

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