学会認定運動器看護師制度

JSMNCからのコメント

~認定審査委員会より~
JSMNC1期、2期、3期からコメントを頂き、掲載しています。JSMNCとしての活動への抱負や、
いきいきとした活動内容をご覧いただき、日々の看護実践の参考にしていただけたら幸いです。

JSMNC1期のコメント

横井 由美(県立広島病院)

活動内容報告

当院では高度急性期病院として、救急患者の受入れ体制の充実、重症患者やハイリスク患者の看護ができる人材育成、退院支援体制の構築と充実、職員一人一人の退院支援力の向上などに継続的に取り組んでいます。患者の治療スケジュールを把握し、治療に伴う安静度や容体の変化を予測し、これらのことをスタッフ間で意識統一していくことは重要であり、ADL上の問題に早期に気づき、対策をとることができれば患者のQOLの向上に大きく役立ちます。情報を共有する際の連携の要となるよう日々心がけています。

学会認定運動器看護師としての抱負

超高齢化社会への対応として、国は地域包括ケアを推進しています。可能な限り高齢者が住み慣れた地域・在宅で介護保険サービスを活用し、高齢者を見守る政策が進んでいます。様々な障害や問題を抱えた高齢者に、医療や介護、非営利団体およびボランティア等が関わることが考えられます。私たち学会認定運動器看護師の活動範囲は、整形外科領域に限らず、運動器の障害を有する患者への看護を必要とするあらゆる領域に広がっています。専門知識に基づいて的確にアセスメントすることや、ケアに関わる看護師や介護職への教育や指導を行っていくことが課題となってきます。異常を早期に発見し、QOLの低下を防止するため必要な職種と連携をとり、適切な支援に繋げていけるよう努力していきたいと考えています。

JSMNC2期のコメント

小林 充弘(医療法人社団弘人会中田病院)

活動内容報告

JSMNCの役割である実践、連携、指導に基づき活動しています。実践に関しては病棟に入院されている全ての患者さんの把握を行ない適切な運動器看護が行われているか確認するとともにスタッフからの相談に乗っています。連携に関しては周辺の地域で近年、整形外科診療施設の閉鎖や縮小が進み、救急受け入れに支障をきたしてきている現状があることから、近隣の医療施設や介護施設、ケアマネージャーとも連携し積極的に患者さんを受け入れることに取り組み始めました。指導に関しては現在、看護部教育委員としてスタッフの教育に携わっています。また看護部全体で質の高い運動器看護を提供するために、まずは自分自身の教育・管理能力を向上させることが必要と考え認定看護管理者を目指しています。

学会認定運動器看護師としての抱負

JSMNCを目指そうと思ったのは、大好きな運動器看護をもっと専門的に勉強したい!という気持ちからでした。運動器看護は看護師の関わりが重要で、看護行為がダイレクトに結果として見えてくるため、とてもやりがいのあるものだと今後皆さんに伝えていきたいと思います。

JSMNC3期のコメント

石橋 高博(福岡リハビリテーション病院)

活動内容報告

私は福岡リハビリテーション病院の整形外科病棟で勤務しております。人工膝関節置換術や高位脛骨骨切り術によるDVT発生率の軽減というテーマで看護研究を行い、2016年の日本運動器看護学会学術集会で共同演者として演題発表しました。またリハビリと共同で人工膝関節置換術後の入院期間が遷延した事例を検討し、ハード面以外でどのような事例が長期入院を要したのか、どのような看護が功を奏するのかを研究しました。そこで得られたデータを基に推奨される介入方法を勉強会を通じてリハビリスタッフ、病棟スタッフで共有し、より機能回復を促進させる取り組みを行っています。1人のスタッフが卓越したスキルを身に付けても組織としての水準は向上しません。学会認定運動器看護師がコアメンバーとなって積極的に他スタッフへ働きかけ、より質の高い看護が提供できる組織作りを目標に活動しています。

学会認定運動器看護師としての抱負

超高齢社会が加速する中、運動器の障害・疾患を原因とする要介護状態は3割を占め、運動器疾患に携わる看護師の役割は今後さらに重要になってくると思われます。当院は膝関節センターを有し、特に変性疾患に対する治療を積極的に行っています。膝の疼痛が原因で活動量が減少し社会活動が限定され、やがてQOLの低下に繋がっていきます。当然その過程で廃用を起因とした様々な障害のリスクもあります。「その人がその人らしく生きる」ために、今我々は何ができるのか。単に患部の治療に留まらず「運動器障害にその人らしさを奪わせない」との思いで、運動器疾患のある患者への看護に邁進して参ります。運動器看護に特化した専門集団となるべく、臨床での実践、患者に関わる全職種との連携とシステム構築、そして他スタッフへの勉強会を主体とした指導を柱として、学会認定運動器看護師の活動を行ってまいります。

TOP